$ 0 0 私は思想的には中立をとりたいと思いますが、最初から最後まで真っ赤な内容のこの本、昭和五年四月二十五日若松聯隊軍旗祭の日に「若松連隊反戦連盟」の名でビラをバラまいた事件について詳細に記してあります。犯行側の記録ですから、計画から犯行後まで、分かり易くなっています。ただ対談形式で聞き手が「すごい」「えらい」と言って英雄視するのは如何なものか。