ご遺族から頂いたアルバムにあった、服部良策軍曹の着ていた飛行服である。
生地は兵用の茶褐雲斎という、堅めの綾織り木綿。実物生地のような錯覚を起こす様な、良い生地を使っている。中田商店の社長は航空関係には相当な力を入れていたのではないだろうか。映画や流行りの特攻演劇の衣装に活躍したと思う。
惜しいことにプラボタンなので(コストを考えれば当然だが)、木製ボタンに交換している。
ボタンについては以下の通りと推定される。
1、神州隊服部軍曹は一番上のボタンは木製。
2、国華隊渋谷健一大尉ほか横田、斎藤、加藤軍曹、は一番上のボタンとポケットのボタンはベークライトと思われる(時期的に金属製は考えにくい)ボタンを使用している。
3、井上清軍曹-福岡市出身-は、ポケットのボタンには木製のものが付く。開襟着用しているため一番上のボタン材質は不明。
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飛行服の考証 その2
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