九九式二十五番通常爆弾一型
富岡町夜ノ森公園の敷島隊中野少尉像の前に立つこの爆弾は大量に製造・使用され国内外に多数存在したものと思いますが全く実物が残っていない。夜ノ森公園の爆弾は形状から一部はオリジナルだと分かる。敷島隊の慰霊碑や、大和ミュージアム、オーストラリアの博物館にあるのは画像を見るに弾尾が鋲どめされている陸用爆弾だ。ただし一部オリジナルと書いたのは、弾尾と弾体の溶接する角度がおかしく、吊環が中央にきていないのと、弾尾にあるべき信管を取り付けるためのアクセスパネルが見つからないからだ。
米軍作成の図面と夜ノ森のの計測データを元に「実物に近い」ような1/1スケールの模型を製作していただき、特攻関係の施設に寄贈出来れば、と思っています。沖縄作戦で陸軍は、戦隊・特攻ともこの爆弾を使用(全部ではない)していますが、「永遠の0」「俺は君のためにこそ死にに行く」で使用された撮影用の爆弾模型は、弾頭に溶接跡のあるもので、艦船攻撃には使うことが出来ません。