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Channel: ふくしまの戦争資料室
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九七式落下傘用装帯(いわゆる縛帯)

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写真がたまたま残っていたため掲載しておきます。実物の方は撮影していませんでした。

落下傘用の「装帯」というもので、当時も現在も通称は縛帯として親しまれて?いる航空用装具です。九七式操縦者用落下傘の構成品の一つになります。中央の円形の金具は胸部離脱器といいロックを外しレバーをつまむことで迅速に装帯を脱することが出来ます。帯の部分は実物ですと絹素材で出来ており、摩耗には弱かったと見え、教育飛行隊や航空機乗員養成所等の写真を見ると縁を補強処理したものをよく見かけます。複製品は帯は綿製のため、少々堅いです。複製品の胸部離脱器は鋳造のため強度的に問題があり、製造の工程で気泡が入ったものは脆く折れやすい欠点があります。「俺は、君のためにこそ・・・」の映画で要望があり大量発注のついでに市販されたもののようですが、工程数も多く、帯を注文生産するにしろ1000m程度のロットで発注しますし、部品の金型代、縫製代等初期投資に相当掛け、苦心の上で採算無視で製作されたものと思っています。

 


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