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Channel: ふくしまの戦争資料室
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特別攻撃隊の輸送船団攻撃

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 このような記事を見つけました。



この筆者は、あたかも日本軍がはなから輸送船団攻撃を放棄していたような印象を与えるような記述をしていますが、そのような事は絶対にあり得ません。自分のイメージで書いているとしか思えない内容です。

特攻作戦前から陸軍は輸送船団攻撃を想していましたし、特攻作戦が始まって陸海軍共に艦船攻撃を実施するようになってからも明文化された文書が多数現存しています。
陸海軍協定の場合、攻撃部署は陸軍が輸送船団、海軍が機動部隊としていますが、海軍も積極的に攻撃しています。機材、技倆の別を考慮した、極めて妥当な処置であったと私は思いす。ただ、空母轟沈、戦艦轟沈と書き遺した方々も多く、それが本意なのか気勢を上げてそのように書いたのかは不明です。また現場にて艦種の選定がすんなり出来たとは思っていません。

また、輸送船は商船であって米軍の艦船のカテゴリーに入っておらず、軍の被害として記録から除外しているのではないかと思っております。

近代戦の現場に武士道的美談としてこの話題を使用するのはそもそも難しく、こじつけに近いように感じます。


【特攻兵などという言葉は存在しません。絶対使わないようにしましょうね。】



以下は転載になります。


武力の乏しい、敵輸送艦を狙うなら、まだたやすいのかもしれません。 しかしこれだけ厳しい状態の中の特攻でありながら、彼ら特攻兵たちは、敵の軍艦や、空母といった軍用艦に対してだけ、攻撃を行っています。 武器を持たない敵への攻撃はしない。 それが日本の特攻隊員たちの武士道だからです。 特攻兵の活動について、 「当時の特攻機はほとんど撃墜され、 実際に体当たりできた飛行機はなく、 特攻は犬死にそのものだった」 という人がいます。 これは違います。 申し訳ないが、そのことは、敵将のニミッツの一言がすべて証明しています。 沖縄攻略戦の総指揮官であったニミッツ提督は、18万人の地上軍を指揮する陸軍のバックナー陸軍中将に、次のような異例の申し入れをしたのです。 これは、米軍の戦時記録に、明確に残されている出来事です。 「海軍は一日に1.5隻の割合で艦船を失っている。 5日以内に第一線が動き始めなければ、 貴官の更迭を求める。」 特攻機の攻撃が、何の成果もない犬死にだったとするなら、このニミッツ提督の言葉は、いったいどのように説明したらよいのでしょうか。 米軍の公式記録によれば、日本側の特攻攻撃により、米軍の軍艦34隻が沈没し、米軍の空母、戦艦368隻が重大な損傷を受けています。 特攻に飛び立った飛行機は1900機です。 おおむね4~5機の編隊で敵地に向かって飛んでいます。 攻撃回数を、1900÷5=380回とするなら、402隻の船に損傷を与えたという事実は、ほぼ全隊が、特攻攻撃で一定の成果をあげたということになります。 これは簡単な算数の問題です。 それを「なんの成果もなかった」だと言いきるなら、それは歴史を述べているのではなく、意図的に歴史を捻じ曲げる政治的発言をしていることになるのではないでしょうか。 大東亜戦争における米軍の記録では、その場で轟沈したもののみが沈没、重大な損傷を受けて、2~3日後に沈んだ船は、記録上は損傷という扱いとなっていることは、いまでは誰もが知る事実です。 その意味からも、日本の特攻攻撃が米軍からみて、いかに恐怖であったか理解できようと思います。 また米軍の被害は、 軍艦34隻が沈没 空母、戦艦368隻が重大な損傷 というものです。 そのどこにも「輸送艦」の文字がありません。 戦闘の勝敗だけを言うなら、敵に対するダメージは、ある意味、戦艦や空母よりも、輸送艦を叩いた方が、敵のダメージは大きいのです。 防御力が乏しく、食料、砲弾、ガソリン、兵員を満載した輸送艦を撃沈すれば、敵の戦力の消耗は計り知れない。 実際、日本軍の輸送船団は、南方戦線において数限りなく沈められています。 しかし日本は、敵がどれほど強大であったとしても、こちらがどんなに寡兵であったとしても、どんなに不利な状況にあったとしても、防御力に乏しい敵輸送艦隊への攻撃をしていません。 それが日本の武士の戦いというものだったのです




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