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感動の実話というのに、筆者の想像が多い。
毛利恒之の本もそうだが、会話調の文体であり、それが筆者が取材した内容でのことなのか、記録を元に会話調に仕立てたのか分からない。「と」56の上原良司少尉については「トメがそれを見ていたら、こう言ったかも知れない」「と」45隊の藤井中尉には「富屋を訪れたであろう藤井中尉」のような酷い書き方である。参考文献も一部しか掲載されていない。
最低限信じられるのは引用した書簡類ぐらいだ。
記録者は記録者で徹するべき。私情や自作の文章を挟むと史実との境界がぼやけていく。感動が感動を呼び、一点の疑義を持つことさえ許されなくなっていく。