この著者はどういった気持で書いたか分からないが、岩垂壮二氏の著書を引用しておきながら航空元気酒について 詳細な成分表示があるのに大貫健一郎氏の誤記をそのまま使っている。二十度もある酒を出撃前に飲ませるのか?
しかも大貫氏は隊長から一旦徳之島に降りるが状況により沖縄に向かうとの指示を受けたと自ら書いています。
自分の都合の良い事だけを使い、マスコミも 検証なく垂れ流す....溜息がでますね。
突撃錠?撃滅錠の間違いでしょう?
(航空撃滅錠とは成分が違います。)
特攻隊の別杯に覚醒剤が混入されていた例について、海軍では注射していた例(白菊と水偵特攻の体験記に2件及び横須賀航空隊でデータ採取のために一時的に注射が行われていたとの記述がある)は確かにあるものの、別杯に・・・というのは当事者の回想および参考文献の提示されている書籍にほとんど見る事ができない。
どうもこの著書は永遠の0に対して反発心を持っているようで、大貫氏の体験記をわざわざ「航空元気酒という(ヒロポン入りの)酒を出撃前に飲み干し盃を割った」という文脈にして、映画の描写と無理やり対比させている。
暴論に暴論でもって対応するから何も進展せぬまま今に至ってしまった。慰霊と検証は両立すべきなのに、殊更感情的になって貶したり、ネット情報の美談だけで賞賛したりするのは残念な事だ。先人への敬意さえあれば、史実の探求に思想上の左右は無関係だ。