5月20日前後、大正飛行場に向けて前進した神州隊では、原町を発てなかった二人がいた。
一人は佐々木伍長。彼の機はエンジン不調だった。堀口曹長は彼に付き添いで一緒に残ったようだ。(木幡少尉と服部軍曹で第1編隊、堀口曹長と佐々木伍長で第2編隊)
その夜、したたかに酔った堀口は松永牛乳店を訪れる。
「叔母さん、本当は午後から故障が治って発てたんだよ。そしたら、恋人のいる彼が頼むんだ、もう一日待ってくれと・・・おれはやりきれないよ」(八牧美喜子「いのち」より)
一人は佐々木伍長。彼の機はエンジン不調だった。堀口曹長は彼に付き添いで一緒に残ったようだ。(木幡少尉と服部軍曹で第1編隊、堀口曹長と佐々木伍長で第2編隊)
その夜、したたかに酔った堀口は松永牛乳店を訪れる。
「叔母さん、本当は午後から故障が治って発てたんだよ。そしたら、恋人のいる彼が頼むんだ、もう一日待ってくれと・・・おれはやりきれないよ」(八牧美喜子「いのち」より)