四十五振武隊の小隊長、鈴木邦彦少尉の日記には、昭和20年2月23日、那須の山楽という旅館の御座所の間という部屋で「昌徳宮妃殿下及世子殿下に親しく特攻隊の名を聞こしめさる、即ち白羽二重一疋下賜あらせられ・・・」とあり、皇族の方よりマフラーの生地を頂いたという一文が見られます。
これに対し、宮内庁に問合せを行ったところ、広報担当者様より以下の回答を頂きました。この場で改めて御礼申し上げます。
【以下転載】
お尋ねの件につきまして,以下のとおりとなります。
①昌徳宮妃殿下及世子殿下について
昌徳宮妃殿下については,旧李王家の李垠(り ぎん)殿下のお后であった,方子女王殿下(李方子(り まさこ)のこととなります。
世子殿下については,そのご子息である李玖(り きゅう)殿下のこととなります。
②那須へご滞在されていたことについて当庁に存在する資料から,那須にご滞在になられていたことを,確認することはできませんでした。ただ,李玖殿下にあっては,疎開先の那須に滞在されていたことが,以下の書籍に記載されております。
・英親王李垠伝 李王朝最後の皇太子(李王垠伝記刊行会著 共栄書房)
・動乱の中の王妃(李方子著 講談社)
なお,旧李王家にあっては,当時,那須に別邸があったことが,以下の書籍に記載されております。
・李方子:一韓国人として悔いなく(小田部雄次著 ミネルヴァ書房)
有難うございました!
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四十五振武隊と李方子妃
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