以前特攻隊に関する劇団の練習をされている所にお誘い頂いて、好き勝手に言わせていただいた事があり、今も恥ずかしく思うのだが、出撃時の敬礼で「挙手注目の敬礼」ではなく「刀礼」を用いたいという話があった。殉義隊の下の画像を見ると、一律な動作ではない。何故かと言えば列の右翼から5名は将校で、刀を立てているのは下士官だからだ。陸軍には陸軍礼式が定められており、列の右半分の方は、「将校の刀の礼」、下士官は「捧刀」をもって敬礼を行っている。一説には部隊の敬礼で捧げ銃を行う場合は、現代にいう栄誉礼などに該当するという話もあり(Wikipedia)、受礼者は、軍司令官など、高位の将校なのではないだろうかと推測する。先ほどの劇団では、全員が「将校の刀の礼」を行っていたが、見栄えのためそのままにするとの事。軍隊組織について理解が得られず、非常に残念だった。
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